鹿児島西RCアーカイブス
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鹿児島西ロータリークラブ

第22回インターアクト職業選択フォーラム報告 [ 何のために働くか ]


2012.11.17 於:鹿児島高等学校

 11月17日、午後1時30分から鹿児島高校と鶴丸高校合同で鹿児島西ロータリークラブ主催、第22回インターアクト職業選択フォーラムを開催しました。
 開催に当たり、どうしたら高校生達のためになるのか、新世代委員長を交え検討、協議しました。そしてフォーラムの課題を「何のために働くか」とし、高校生に問い、パネラーとディスカッションを行うことにしました。

職業選択フォーラム

 種子島と内之浦に二つの宇宙基地を持つ鹿児島県を国際的感覚から知るため、パネラーに鹿児島大学理工学研究科特任教授 面高俊宏氏、また国内外の幅広い視野をメディアの立場から元KKB 鹿児島放送局代表取締役 桐明桂一郎氏、そして鹿児島西ロータリークラブ会員の深尾兼好氏、インターアクト委員長の私、海江田嗣人が加わりました。主役の高校生パネラーには鶴丸高校1年の寺師矢於馬さんと鹿児島高校1年の古里凌央さんの両君が参加、コーディネーターは、七枝敏洋新世代委員長が務めました。

 開会宣言の後、染川周郎鹿児島西ロータリークラブ会長が挨拶、同会員であり、フォーラム会場を提供していただいた鹿児島高校の上村國博校長先生の挨拶も頂きました。

職業選択フォーラム 職業選択フォーラム
鹿児島西RC 染川会長 鹿児島高校 上村校長

職業選択フォーラム その後、面高俊宏教授が基調講演。「種子島と内之浦・日本の宇宙基地を持つ鹿児島県の発展について」という演題でプロジェクターを用いて解説、講演、質疑応答を行いました。高校生達に希望と夢を、そして鹿児島県人として、日本人としての誇りを持ってもらったことと思います。
 この職業選択フォーラムを今年も更に進化させようと、鹿児島高校の長井教諭と内西教諭にご協力を頂き、参加生徒の皆さんにアンケートも実施しました。
 2時間30分のフォーラムでしたが、時間が光速に圧縮されたように早く感じられました。なかでも、生徒代表の鹿児島高校2年の生瀬川万太郎さんと、鶴丸高校1年の林田茉弥さんの挨拶は光っていました。最後に、このフォーラムの提唱者である高山義則氏(同クラブ会員)に講評をして頂きました。

職業選択フォーラム 職業選択フォーラム 職業選択フォーラム
高校生代表
生瀬川さん(鹿高)と林田さん(鶴丸)
鹿児島西RC
高山義則氏

 私達大人は、口癖のように「今頃の若者は?」とついぐちを言いがちですが、かって自分達も若者だった頃を思うと心が渋くなります。
 しかし時代は若者で回っているようです。メディアにしろ、ファッションにしろ、エンターテイメントでも。あらゆる職業で若者が活動の主役となっている現実があります。ただ、今、若者には、自分の親を、自分を、そして古里を大事にしてほしいと願います。近隣諸国はもとより、世界から尊敬される日本人になるため誇りを持つことがとても大事です。今回のフォーラムで、仕事はロマンであると言う事を提唱できたのではないかと思います。

第22回職業選択フォーラム スタッフ参加者(敬省略)


○鹿児島西ロータリークラブ
  染川周郎、高山義則、深尾兼好、七枝敏洋、小正芳史、鉾之原大助、山元将考、川畑宏二、海江田嗣人
○鹿児島高等学校
  上村國博、内西孝文、長井宏明、古里凌央、瀬川万太郎
○鶴丸高等学校
  山之内伸明、酒匂恵子、寺師矢於馬、林田茉弥
○鹿児島大学 面高俊宏
○KKB鹿児島放送局 元代表取締役社長 桐明桂一郎

職業選択フォーラム

鹿児島西ロータリークラブ 染川周郎会長 挨拶


 高校生の皆さん、皆さんは高校を卒業して、進学するにしろ就職するにしろ、いずれ近い将来には人間皆、社会に出て仕事をしなければなりません。
 では、社会人になって、仕事はなんのためにするのかということを深く考えてみてください。
 勿論、仕事の対価として給料や報酬を貰って生活をしていくということが第一ですね。人間誰でも欲がありますから、出来るだけたくさんお金を稼ぎたい、儲けたいという気持ちはあることは肯定しないといけないと思います。
 しかし、お金を稼ぐだけの人生に意味があるのか、誰よりもたくさん働いて、誰よりもたくさんお金を稼いで、いい生活をしたいというだけでは、だった1回だけで取り返しのつかない、自分の人生の使い方としては、有意義とは言えないのではないか、物足りないのではないか、空しいのではないか。
 自分のやりたい仕事をみつけて、自分の仕事も勿論一生懸命頑張るし、出来るだけ豊かな生活を目指すことも大事です。
 しかも、仕事のやり方として、例えば誇大広告をするとか、産地偽装をするといった、利益を得ることだけを目的にした不正なやり方は絶対にしない。
 科学的で道徳的な経営方法によって自分の事業所の利益を伸ばすし、自分が属する業界全体のモラルも高める。
 そのうえで、少しでも利私欲をなくして、世のため人のためになることつまり奉仕活動もしたい、そのための行動をするというところに私たちロータリークラブの存在意義があると考えています。
 クラブのメンバーは企業の経営者と医師や弁護士、税理士といった専門職にある人達です。
 ロータリークラブは、奉仕活動の一環として、皆さんのような若いこれからの世代の人達のために、何かできることをしようという目標を掲げています。
 このような観点から本日のフォーラムも企画されています。
 自分が将来どういう仕事につくかといくことは、ある意味では自分の人生の大きな面を決定付けると言ってもいいような、皆さんにとっても大変な決断の要ることだと思います。
 今日のパネラーの方々の話も、一生懸命聞けば(ここが大事です)自分にとって必ず有意義なものになると思います。
 きっと何らかの形で皆さんの職業選択に際しての何らかのヒントを与えてくれるものになると確信しています。
 皆さんの人生にとって本日のフォーラム参加が有意義なものにお祈りしまして私の挨拶といたします。

<職業選択フォーラムの成果>
鹿児島西ロータリークラブ 高山義則氏 講評


 本年度の第22回『インターアクト職業選択フォーラム』
<何のために働くのか>をテーマに鹿児島高校で鹿高・鶴九高インターアクト合同で開催された。
 基調講演は「種子島と内之浦・日本の宇宙基地を持つ鹿児島県の発展について」講師・面高俊宏(鹿大特任教授)、情熱を持って進めば道は開ける、少年よ大志を抱けと熱き心を語られ、学生は感動したであろう。
 また三人のパネリスト(桐明桂一郎・深尾兼好・海江田嗣人・共に我がクラブの会員)各々社会人生経験からの内容豊富な助言、学生大いに学んだことでしょう。
 さらに本年度は二人の学生(古里凌央鹿高・寺師矢於馬鶴丸其々一年生)がパネリストとなり、現在の高校生の将来への希望、考え方を我々社会人は知ることが出来た。
 今フォーラムは実り多い、内容のある、参考になる学びの場となった。
 これも両校、インターアクト指導の先生方のご協力と熱意の賜物と感謝し、ロータリー活動の意義と青少年のための奉仕への悦びを感じた。
 ましてや、発案者の私にとっては、喜びは、感無量。みなさまに感謝するのみ。

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